・なんかチューニングが安定しない…さっき合わせたはずなのに、またズレてる気がする…
という悩みにお答えします!
・正しくチューニングが出来ているかわからない…
・そもそもチューニングってなに?
この記事では、“チューニングとは”から“チューニングの種類”、“安定するやり方と注意点”を説明していきます。
なんか音が合っていない気がする…、正しいチューニングのやり方が知りたい!という方は、後半まで飛ばして読んでみてください!
チューニングとは、ギターやベースに張られている一本一本の弦に決められた高さの音を合わせる(調律)することを言います。
ギターは張られている弦が伸びちぢみするので、毎回チューニングをしてから演奏はじめます。
弦を張り替えた時はもちろん、練習や演奏するときも毎回行うものです。
また、ギターやベースの場合、扱う曲に合わせて異なるチューニングをすることができるのも特徴です。
聞いたことがあるかもしれませんが、“半音下げ”とか“ドロップC”などはチューニングの種類(調律する音)が違っていて、その音の特徴からさまざまな呼ばれ方をします。
基本のチューニング
この6つの音、
E、A、D、G、B、E
が、ギターに使われている基本の音になります。
開放弦(弦を押さえずに弾くこと)がこの6つの音になるように音を合わせることが、ギターのチューニングの基本になります。
この基本の音にチューニングすることを”レギュラーチューニング”といいます。
バンドスコアなどの楽譜やギター教則本など、基本的にはこのレギュラーチューニングでチューニングして演奏することが前提となっています。
なので、ギターにおいての基本のチューニング=“レギュラーチューニング”と覚えておきましょう!
ギターで使われる音名の読み方
ちなみに、ギターやベースでは”ドレミファソラシド”を”CDEFGAB”で呼びます。
いわゆる、イギリス・アメリカ名を使用するのが一般的です。
読み方は、普通のアルファベットの読み方と同じく、”シー、ディー、イー…”と読みます。
イギリス・ アメリカ名 | C | D | E | F | G | A | B |
イタリア名 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ |
日本名 | ハ | ニ | ホ | ヘ | ト | イ | ロ |
主なチューニングの種類
ギターに”レギュラーチューニング”の他にもさまざまなチューニングがあります。
曲の雰囲気や歌い手さんの歌いやすい音域に合わせたり、ジャンルに合わせて使う音域を調整することができます。
ここでは、代表的なチューニングをいくつか紹介します。
弾いてみたい曲によっては、チューニングが指定されているので参考にしてみてください!
ダウン系チューニング
6弦 | 5弦 | 4弦 | 3弦 | 2弦 | 1弦 | |
レギュラー | E | A | D | G | B | E |
半音下げ | D# | G# | C# | F# | A# | D# |
1音下げ | D | G | C | F | A | D |
1音半下げ | C# | F# | B | E | G# | C# |
2音下げ | C | F | A# | D# | G | C |
2音半下げ | B | E | A | D | F# | B |
基本的に全弦の音の高さを下げていくタイプのチューニングになります。
バンドスコアなどには”Half Step Down ”(半音下げ)や”Whole Tone Down”(全音下げ)などと書いてある場合もあります。
ドロップ系チューニング
6弦 | 5弦 | 4弦 | 3弦 | 2弦 | 1弦 | |
ドロップD | D | A | D | G | B | E |
ドロップC# | C# | G# | C# | F# | A# | D# |
ドロップC | C | G | C | F | A | D |
ドロップB | B | F# | B | E | G# | C# |
全弦を下げた後に6弦だけさらに下げるようなタイプのチューニングになります。
譜面には”Dropped D”(ドロップD)などの表記がされていたりします。
正しいチューニングのやり方と注意点
チューニングをするには“チューナー”もしくは“音叉”という道具を使ってチューニングしていきます。
チューナーには主にシールドで接続するタイプのチューナーとクリップチューナーが一般的です。
ここでは、一般的なチューナーを使用したチューニング方法を紹介していきます。
ですが音を体に覚えさせる、音感を鍛えていくという意味ではすごく良い方法なのでおすすめです!
基本的なチューニングの流れ
2.音がずれていたらペグをゆっくり少しずつ回す
3.チューナーの針が真ん中にとどまるように合わせる
4.音を合わせたら次の弦へ
すべての弦の音が合うまで上記を繰り返します。
ただし、正しくチューニングするために下記にあげたいくつかの注意するべきポイントがあるので意識してチューニングしてみてください!
チューニングするときの注意点
・6弦から1弦へ順番に合わせていく
・低い音から高い音へ合わせる
・合わせる弦以外はミュートする
・針が真ん中にとどまるようにチューニングする
ペグは少しずつゆっくり回す
チューニング時にペグを回す場合はゆっくり少しずつ回してください。
いきなり大きく回すと弦が切れたりしてしまうので、グイっ!と回さずに少しずつ丁寧に合わせてください。
少しずつと言われても最初は加減がわからないと思うのですが、チューナーの針がスッ!と動く感じではなく、ピピッ…ピピッ…とゆっくり動く感じ?(笑)をイメージしてゆっくり回してみてください!
6弦から1弦へ順番に、低い音から高い音へ合わせる
基本、弦を張っていくときは太い弦から、緩めるときは細い弦から行っていきます。6、5、4弦…と合わせて1弦まで合わせたらまた6弦に戻って合わせていきます。
また、チューニングを安定させるために、チューナーの針が真ん中から高い音の方に越えた場合は、一旦真ん中より低い方へ戻してからまた真ん中へ合わせるようにチューニングしてください。
合わせる弦以外はミュートする
おそらく当たり前すぎて教則本などにあまり書いてないのですが、合わせる弦以外の弦はミュート(ほかの指で触れておく)するようにしてください。
ミュートしておかないと、ほかの弦も振動してしまうのでチューニングすること自体が安定しないので、地味に大切なポイントです。(笑)
針が真ん中にとどまるようにチューニングする
目的の音名が表示され、針が表示されたらできるだけメーターの真ん中にとどまるようにチューニングを合わせましょう。
弦を弾いて一瞬真ん中に止まったからOK!ということではなく、弾いた音が減退する(音が小さくなっていく)間も真ん中にとどまっているように合わせてください。
弦が伸びていないと…
新しい弦を張り替えたときなど、まだ弦が伸びていないとチューニングが安定しないときがあります。
そのときは、12フレットあたりをつまんで少し引っ張ってからまたチューニングしてみましょう。
弦が伸びていない場合、少し音が低くなると思います。引っ張ってチューニングして…音が安定するまで繰り返して弦を伸ばしながらチューニングしてみましょう。
また、あまりにもメーターの針が安定しないときには、ギターのTONEノブを絞ってみると安定することがあるので試してみましょう!
それでもチューニングが安定しないとき
チューニングが安定しないときはいくつか理由があるのですが、ギターやパーツの不具合など、物理的に安定しない原因がある可能性もあるので、そのときは楽器屋さんに相談してみたほうがよいかもしれません…。
また、長年、弦を張ったまま放置していたり、正確にチューニングしていないとギター自体がずれたチューニングに慣れてしまい、正確なチューニングに合いにくくなってしまうこともあります。ギターが音痴になってしまうんですね…。
なので、チューニングは毎回正確に行い、たくさん弾いてあげましょう!長い間、弾かないときは張ったままにせず、緩めたり弦を外してあげましょう!